
代表取締役社長:河上祐治
ここで遊んでる子供たちはいつの間にか靴下脱いでるんですよ、と目をやった先には天然木のフローリングが敷かれたキッズスペースが設けられていた。あたたかい光が差し込む店内には飛騨の家具が並び、落ち着いた喫茶店のような雰囲気に誘われて、ついつい長居してしまいそうになる。大きな窓から外を見るとピカピカに磨かれ整然と並んだ車の数々が目に留まる。
2025年1月に〈ホンダカーズ飛騨 高山昭和店〉がリニューアルし、新店舗のお披露目会を行った。4~6日のプレオープン、11~13日のグランドオープン、合計6日間で2,000名以上の来店があったという。新店舗の構想で重視したポイントとして「どこか懐かしく感じてもらえるような、誰でも気兼ねなく過ごしてもらえる空間を目指した」と河上さんは話す。

従業員からの提案で、お客さんの座る席からキッズスペースが見渡せる席と、逆に少し離れてキッズスペースが気にならないソファ席が用意されており、家具はすべて飛騨の家具。県産材を使って作られており天然木の手触りが心地良い。「使われている県産材は間伐材を活用しているんです」間伐材とは、森林を健全に保つために行う樹木の間引き作業によって伐採された木材のことで、間伐作業自体にとても労力が掛かるため、十分に出来ていないだけでなく、間伐してもその過程で発生した木材が有効活用されていないという課題がある。高山市で生まれ育った河上さんも間伐材の課題について見聞きしており、今回のリニューアルにあたって家具会社に勤務するお客さんから、「せっかくなので提案させてほしい」と、間伐材の家具を紹介してもらったのがきっかけで導入を決めた。
「導入検討にあたって間伐材を見せてもらったのですが、一般流通しているものと遜色なく綺麗で、これならぜひお店に置きたいとお願いしました」キッズスペースには間仕切りとして特注した机 兼 お絵描きボードも置かれ、その他の施工もほとんどが地元事業者の手によって作られた。想定よりも費用がかかってしまったが、「市内で依頼できるものはすべてお願いしました。高山のためになることをやっていきたい」と話す河上さんの言葉からは、地域内で経済が循環する重要性を感じる。常に地元を意識する河上さんだからこそ、こうした居心地の良いお店づくりができたのかもしれない。
HONDA車の魅力は何と言っても居住空間の広さ。ファミリー層はもちろん老若男女問わず全世代から人気を集めている。コンパクトなのに不足なく走れるエンジン出力も魅力だ。新しくなった店内はコーヒーやジュースのフリードリンクもあり。行きたい場所、叶えたいことを膨らませて、「次はどんな車で出かけようか」と新しくなった店内でじっくりと吟味したい。