株式会社長瀬土建 / 企画広報リーダー 足立真樹
「高山市」といえども東京都とほぼ同じ面積を持つこの広大な土地には、ひとくくりにはできない多様な地域が存在する。「観光客が集中する中心市街地や奥飛騨だけでなく、その周辺にも魅力的な自然や文化がたくさんあることを知って欲しい」と話すのは、〈株式会社長瀬土建〉の足立真樹さん。
市役所職員として〈飛騨高山大学連携センター〉や各地区まちづくり協議会の立ち上げなど、地域と人をつなぐ仕事に携わってきた経験を経て、現在は地元の久々野にある〈株式会社長瀬土建〉の中で地域振興や教育支援などの取り組みを進めている。建設会社として地域のインフラ整備を担ってきた同社は、自然資源や森林空間を活かした地域活性化にも取り組んでいるという。その活動の1つが「久々野の森時間」だ。
〈ARKOPIA MOUNTAIN PARK〉を運営する〈株式会社MGN〉などの地域の企業や団体と協力して熱気球搭乗体験やE-バイクでのサイクリング、森林浴やヨガ、雪山でのスノーシュー体験といったアクティビティを企画し、地域の森や自然の魅力を発信している。
「今後はあららぎ湖を生かしたアクティビティも計画中です。JRや国道の結節点として久々野から一之宮、朝日、高根へ案内できる拠点もできたらいいですね」と語る足立さんは、会社としての取り組みに留まらず、隣接するエリアを連携させた地域振興の絵も描く。
かつて南大野と呼ばれていた一之宮・久々野・朝日・高根の4地域が、「南高山」と称した地域づくりの新しい動きを見せている。昨年11月に発足した〈南高山地域観光連携協議会〉は、各地域の観光協会や支所、地域の事業者などが協力し、南高山エリア全体で観光振興を進めていこうというもの。個別の地域活動をつなぎ、広い視点で地域の魅力を発信していくことを目指している。
足立さんは地域の事業者として、キックオフイベント「南高山観光まちづくりフォーラム」の企画・運営に携わった。3月 14日の開催当日は、各地域の活動紹介や報告、観光や地域づくりの専門家を招いたパネルディスカッションを通して、持続可能な観光のあり方や地域資源の活かし方について意見が交わされたという。
地域住民や自治体関係者など約200名が集まり、主会場は満席、別会場へのライブ配信も行われるなど、関心の高さがうかがえる結果となった。「それぞれの地域のプレイヤーが一堂に顔を合わせることで、これまで無意識に地域ごとに線引きしていた活動が垣根を越えて連携し合う手応えを感じました」。
この地域に暮らす人の目線と、外から訪れる人がこのエリアをどう捉えるかという視線が交差するところに可能性が埋まっているのかもしれない。「南高山として地域がつながることで、新しい価値を生み出せるのでは」と足立さんは地域の未来を明るく見つめる。






















