「自分たちの住みたい家を建てる!」そこまでは決まっているものの、理想の家づくりを目指してただいま模索中の〈家造〉夫妻が行くハウス・ツアー!家づくり初心者の2人が、毎回テーマに沿ってその知識をアップデート。果たして自分たちが本当に暮らしたい家とはどんな家?納得のいく家づくりを探して今日もGO~!
PROFILE
「住みたい家」目指して、ハウス・ツアーに
出かけるのはこの2人!
家造 はじめ
高山市内にて企業勤め。好きなことは映画鑑賞、ときどきアウトドア。おしゃべり大好きな妻の話に耳を傾けるのが好き。
家造 いくよ
高山市内のカフェにて勤務。美味しいものが大好きで、趣味はお菓子作り。かわいいインテリアに目がない。
結婚して3年目の2人。1歳になる娘〈ひなた〉ちゃんの子育て中。現在は市内の賃貸物件に住みながら、ついに自宅購入を決意!住みたい家はいろいろ思い浮かぶけれど、「自分たちが本当に住みたい家」については、まだまだ具体的に定まらず模索中。理想の家を建てるべく、いつも夫妻で家づくりについて話し合っているところ。
いくよ
う~ん、家って本当にいろいろあって迷うよね。どんなことから決めていけばいいんだろう?
はじめ
ホントだね、でも人生最大の買い物でもあるし、後悔はしたくない。よ~く考えては決めたいところだけど…、そういえばこの間いくちゃんが遊びに行った家が、「ステキなお家だった」って言ってたよね?
いくよ
ん?あ~、職場の先輩スタッフのお家ね。そう!すごく素敵だった!なんていうかあたたかみがあるというか…、そう、暮らしを楽しんでる感じがする住まいで、おじゃましていてもとても居心地がよかったんだ~。
はじめ
それって建てたばかりの家だったの?
いくよ
それが違うの。15年以上は経っているって言っていたけれど、古くなっているというよりはむしろ、味わいがあってそれがステキな感じ。
はじめ
ふ~ん、暮らしていくうちに味わいが出てきたってこと?そういう家っていいんじゃない?
いくよ
確かに!でも、どうしたらああいうお家を建てられるんだろう?
?
もしかしてそのお家には、薪ストーブがあったんじゃないですか?
経年の変化を楽しみながら、自分たちの好みを活かした暮らしを楽しめる家。
いくよ
そう、そうです!広いリビングに薪ストーブがあって…、ってあなたどなたですか?!
水口
スイマセン、興味深いお話だったのでつい会話に入ってしまいました、笑。実はわたしは「かさはらの家」作りに携わっている水口と申します。
NAVIGATOR
かさはらの家 水口さん
かさはらの家づくりに携わって10年。施主の声に耳を傾け、イメージを具体化する手腕で多くのファンを持つ家づくりの専門家。建ててからのメンテナンスの細やかさにも定評あり!
水口
もしかして吹き抜けの空間があって、天井には太い梁があって、木をたっぷりと使ったこういう感じのお家だったのでは?
おしゃれなヤカンがかけられた薪ストーブのある空間。
太い梁を渡した空間に、無垢材を使った天井。木造りの家のあたたかな雰囲気が伝わってくる。
いくよ
そうそう、まさにそうです!ってなんで分かるんですか?
水口
こうしたあたたかな木造りの住まいこそ、まさに私たちが手がける「かさはらの家」が得意とする家づくりだからです。わたし達が提案しているのは、床にも天井にもたっぷりと木を使った空間の中で、暮らしの「ひと手間」を楽しむような家づくり。例えば薪ストーブですが、実は暖房器具としての便利さで言えばかなり手間がかかるもので、春に切った薪は、割って干して、その後やっと焚き付けとして使えるようになります。ですがそうしてひと手間をかけて得たあたたかさは、何にも代えがたいものになるんですよ。
はじめ
暮らしのために自分たちでひと手間かけて準備する、なんか沁みてくるいい言葉ですね。実は僕、薪ストーブに憧れていたんだ…!キャンプの時にも自分で火を起こして焚き火する、あの工程が楽しいんだよな。暮らしに手をかける、この考え方なんかしっくりしてきた!
いくよ
そう言えば先輩スタッフは「冬は薪ストーブで作ったスープが美味しいんだ」って言ってたな。
水口
ピザなんかも焼けますし、干し野菜を作るのにもピッタリ。飛騨の冬は長くて厳しいけれど、自分たちで火を焚く薪ストーブがあることで、暮らしに潤いが生まれ楽しんで乗り切ることもできます。ところでいくよさんが感じたお家の「味わい」ですが、それはこうした手作りの「暮らし方」に加えて、家をかたち作る「素材」にもあると思いますよ。
はじめ
と言うと?
水口
天井にあった太い梁のみならず、床や壁などの素材として使われているのが、無垢の木からとった自然素材であるということです。素材として本物を使っているからこそ、時の経過を経ても、「味わい」となって古びていける。使って出来たキズさえも含めて、暮らした年月を共に刻んでいくことができるんですよ。
いくよ
なるほどね、素材が本物の木であるからこそ、建てて年月が経っても劣化するのではなくて、なんだか心惹かれるような「味わい」を生み出していたのね。
無垢の木の素材を使ってかたちづくられた家は、使い込むたびに増す味わいがある。
水口
「かさはらの家」は基本的に高山市産の木材を使っていて、内装材には県産材か国産材を使っています。こうして地元の木を使うことで、地域経済に役立つと共に地球環境にも大事にした家づくりをしているんですよ。
はじめ
エコな意識に叶うのもいいですね。でも…、確かに木をたっぷりと使った住まいの良さにはググッと惹かれるのですが、家づくりには大きな資金が必要、そこでお聞きしたいのですが価格的にはどうなんでしょう~?
水口
やはりそこは心配されるところですよね。ですが、実は「かさはらの家」を運営するのは〈笠原木材〉という企業で、その名前からも分かるように木材の調達にはかなり精通しており自信があります。加えて、うちには「森林部」があり、例えば棚などの細かな造作を、自社の山から調達してきた木材で製作することでローコスト化を実現することもできるんです。それからわたしたちは「暮らす人と共に家づくりをしていきたい」と考えており、壁塗りなどはご家族でトライすることも歓迎しています。壁塗りの素材として使うのももちろん自然素材。塗り方などはもちろんサポートするのですが、塗っているうちに最後は職人のように上手になられる方も、笑。価格を抑えられることもありますが、それこそ自分たちで手をかけて作り上げることで、住まいにもいっそう愛着を持たれる方が多いですね。
いくよ
自分たちで壁を塗るの?いいな、やってみたい!いろいろとお聞きすると、わたしが感じた「味わい」は、本物の木造りの家であったことやひと手間をかけた暮らし方にあったのね。それにしても壁を板にするか塗りにするか、吹き抜けを作るか作らないかなど考えることがいろいろ出てくるわね…、わたしたちならどんな空間がいいんだろう?夢が膨らむな~!
はじめ
僕らの「暮らし方」に合わせて考えたいよね。
水口
それを考えるのが家づくりの一番楽しくて、肝心なところですよね。わたし達が家づくりをするときに何よりも大切にしているのが、「自分たちが暮らしたい家」を具体化するために、お客さまととことん話し合う、ということなんです。地域の気候や自然に適したものであること、自然や家並みなどの環境と調和すること、さらに風通しや湿気・カビに配慮した間取りや自然素材を心がけることなど、さまざまなことを考慮に入れながら、愛着を持っていつまでも健康に暮らせる住まいを一緒に考えさせていただいています。
はじめ
うんうん、なんだかもう相談したくてムズムズしてきたのですが、それでも気になるのが家の価格。思い切って聞きますがおいくらぐらいかかるものなんでしょうか~?
水口
気になりますよね、笑!こうしたいわゆる自由設計で建ていただく時のだいたいの価格と言えば、そうですねザックリとではありますが2,500万円~くらいでしょうか。
はじめ
いくよ
(顔を見合わせて)なるほど~!
水口
もちろんご予算に合わせて提案させていただきますよ。はじめさんはキャンプがお好きのようですが、弊社ではこうした自由設計とは別に規格住宅である「CAMP」の取り扱いもはじめました。こちらはキャンプや外遊び、親子の団欒などが大好きなご家族のための家。「かさはらの家」ならではの木をふんだんに使ったデザインとなっており、広々としたLDKは薪ストーブとの相性も抜群で、キャンプのようなワクワクを日常に取り込んで暮らしていただけますよ。こちらの価格はもう少し抑えめで、2,200万円~となっています。
への字型大屋根と広々としたウッドデッキに、肌触りがいい杉の無垢フローリング。プロによるインテリアコーディネイトがセットされたおしゃれで快適な住まい。
はじめ
そちらも気になりますね!
いくよ
実際のお家も見てみたくなってきたね。わたしたち的には子供はもう1人欲しいと思っているし、自分達にぴったりの住まいがどんなお家なのか、2人でもう一度話し合ってみたいな。今日は急な登場でびっくりしたけれど、水口さんのお話、ていねいで分かりやすくてとってもよかったです。相談するとなればどちらにいらっしゃるのですか?
水口
そう言っていただけるとうれしいですね。その時はこの下のボタンを押してくだされば大丈夫!HPやSNSなどでもいろいろと最新情報を発信していますので、ぜひチェックしてみてください。
はじめ
まだまだ漠然としていた僕らの家づくりだけど、なんだか少しゴールに近づいたような気がするね。
いくよ
そうね、これからもいろんなハウスツアーをして、理想の家を建てるわよ~!